京都11R 平城京ステークス レース回顧
2026年5月10日(日)京都11R 平城京ステークス(ダート1800m・オープン特別)は、4テスティモーネが中団先行から抜け出し、◎10グランドプラージュをハナ差競り落として初OP制覇。1.49.1(良)で◎-▲のワンツー決着となった。事前予想記事はこちら。
🏁 レース結果(1〜3着)
1着 4 テスティモーネ(2人気・3.9倍)
2着 10 グランドプラージュ(1人気・1.8倍)
3着 7 ルヴァンユニベール(5人気・14.6倍)
レース展開
逃げ候補だった13メルキオルが大外発走で押して行ったがハナを取り切れず、5ワイドブリザードと11バスタードサフランが先行集団を形成。ペースは平均からやや速めの展開となり、3〜4コーナーの坂で5ワイドブリザードがやや遅れ、2列目から運んだ4テスティモーネと10グランドプラージュが揃って先頭に並びかける形で直線へ。最後は4テスティモーネが内から、10グランドプラージュが外からの叩き合いとなり、ハナ差で4が抜け出して決着した。3着には9番手追走から上り3F2位(36.0秒)の脚で差し込んだ7ルヴァンユニベールが入った。
事前展望で「逃げ・先行馬が強い、後方一気は厳しい」と読んだ通り、上位3頭は通過順3-3-3-3(4)、4-4-3-3(10)、9-9-9-7(7)と、すべて3〜4コーナーで好位に取り付いていた馬。先行勢が直線で踏ん張りつつ、好位差し馬の上りが速い馬に屈する、京都ダ1800mの典型パターン通りに収まった。
ピックアップ6頭の振り返り
◎ 10番 グランドプラージュ → 2着
1人気・牡4 / 鞍上:吉村誠之介 / 父:シニスターミニスター
事前総合スコア63(2位) / 通過順4-4-3-3 / 上り3F36.0秒(2位)
本命に推した内容を完璧に再現した一戦。スタートから無理なく好位2列目を確保し、3〜4コーナーから先頭集団に並びかけて直線で抜け出しを図った。最後は4テスティモーネに内から差された格好だが、自身も上り3F2位の脚を使い切っており、力負けというより「相手が強かった」内容。京都ダ1800mで連勝中の実績通り、コース・距離適性は確かなものだと再確認できた。次走以降も同条件で軸候補となる存在。
〇 2番 ルージュアベリア → 11着
9人気・牝5 / 鞍上:池添謙一 / 父:キズナ
事前総合スコア67(1位) / 通過順15-14-13-11 / 上り3F37.5秒(10位)
父キズナという血統的アドバンテージを買って対抗に押したが、結果は11着大敗。最大の誤算はスタート直後から最後方まで下げてしまったこと。前走の韓国馬事公苑特別では先行抜け出しで完勝した馬だが、今回は16頭立ての外目発走で先団に取り付けず、後方からの上り3Fも10位どまりで全く伸びを欠いた。今日のレース展開と脚質適性のミスマッチが大きな敗因。次走、先行できる組み合わせなら見直し可能。
▲ 4番 テスティモーネ → 1着
2人気・牡4 / 鞍上:幸英明 / 父:ドレフォン
事前総合スコア60(同4位) / 通過順4-4-3-3 / 上り3F35.9秒(1位)
3勝クラスを上り3F1位で圧勝した馬の昇級緒戦。今回も2列目から運んで直線で抜け出し、上り3Fは堂々の1位35.9秒。勝負所での反応の鋭さと、最後まで伸び続けるドレフォン産駒らしい持続力が際立った内容で、◎グランドプラージュを内から差し切った。鞍上幸英明の好騎乗もハマり、京都ダート巧者の評価通りの仕事ぶり。3勝勝ち上がり直後の昇級緒戦という不安要素を完全に払拭する結果で、今後OP重賞戦線でも通用する素材だと示した。
△ 14番 ベルウェザー → 9着
6人気・牡5 / 鞍上:M.デムーロ / 父:ニューイヤーズデイ
事前総合スコア60(同4位) / 通過順14-14-15-16 / 上り3F36.8秒(6位)
前走で先行抜け出しを決めて3勝クラスを卒業した馬だが、今回は道中14-14-15-16の最後方追走となり、上りも6位どまりで届かず9着。「先行と末脚を両立」という事前評価は、本来の脚質が後方寄りで、流れ次第で先行に出られるという程度で、今日のような前残り展開では位置取りが致命的に悪かった。今後同条件で先行策が取れるレース選びが必要。
△ 13番 メルキオル → 16着
7人気・牡4 / 鞍上:鮫島克駿 / 父:ナダル
事前総合スコア63(2位) / 通過順2-2-3-15 / 上り3F46.6秒(16位)
地方船橋ブルーバードカップを逃げ切ったタイトルを買って△に推したが、結果は最下位16着・着差大差。スタートからハナを主張したが切れず、5ワイドブリザード・11バスタードサフランの先行勢に絡まれて2-2-3とポジションを動かした後、3〜4コーナーで完全に脚色が鈍り、4コーナーで15番手まで下がる無残な内容。上り3Fも46.6秒と、レースを成立させていない。中央復帰3戦目で中3ヶ月の休み明け、先行勢の流れに飲み込まれた格好。地方交流重賞のタイトルが過大評価だった可能性が高い。
△ 16番 テーオーグランビル → 12着
3人気・牡6 / 鞍上:岩田康誠 / 父:Lea
事前総合スコア57(7位) / 通過順9-9-11-11 / 上り3F38.2秒(11位)
3番人気の支持を集めた1頭だが、大外8枠16番のスタートが響いて道中9-9-11-11の中団後方追走。上り3Fも38.2秒(11位)と全く弾けず、12着に終わった。前走OPレグルスSの先行抜け出し勝ちが本来の形であり、今日のように先行できなかった時の脆さが出た格好。京都ダ1800mで「やや中枠が良い」というJRA-VANの記述通り、大外発走の不利は無視できなかった。
レース全体から見た教訓
事前展望で「逃げ・先行馬が強い」「後方一気は厳しい」と読んだ展開予想自体は完全に的中し、上位3頭はすべて好位差し〜先行差しで決着した。本命に推した10グランドプラージュも理想的な競馬で2着確保しており、軸の選定は機能した。一方で、対抗の2ルージュアベリアが後方追走で脚を生かせず大敗、△に推した13メルキオル(地方経由)が大外失速、△16テーオーグランビル(大外発走)が位置取り悪く沈むなど、ヒモの選定で取りこぼしが目立った。
特に痛恨だったのが、3着7ルヴァンユニベールをピックアップ6頭から漏らしたこと。前走中山OP6着・上り3F2位の差し脚はマークしていたものの、京都ダ1800mが「後方一気は厳しい」コースであることから後方脚質を低評価しすぎた。実際には同馬は9番手まで前進してから上り3F2位で差し込んでおり、純粋な後方一気ではなく好位差しで届く馬だった。位置取り次第で前進する馬への評価軸を、もう一段精度を上げる必要がある。
当日オッズで◎10が1.8倍、▲4が3.9倍まで人気集中したため、ワイド10-4の配当は1.9倍と妙味の薄い決着となった。事前予想で「◎オッズ2.5倍は妙味薄」と認識しつつも、混戦型のW3で本線を取りに行った判断自体は型通り。ただし◎人気馬が本線で来た時の配当の伸びにくさは、買い目構築時にもう一段意識すべき要素として、今後の課題として残った。
※ 本記事は筆者の見解であり、馬券購入を推奨するものではありません。最終的な投票は自己責任でお願いします。


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