【5/16東京11R】六社S レース回顧
5月16日(土)東京11R 六社S(芝2400m・3勝クラス)は、定量戦で15頭が出走。事前予想ではピックアップ6頭を絞ったが、当日オッズは1人気1.7倍に支持が集中する一強構造で、印馬の脚質が中団・後方に偏る不安があった。事前予想記事はこちら。
レース結果(1〜3着)
1着 7番 キングスコール(5人気・単14.9倍)
2着 8番 スピードリッチ(9人気・単32.0倍)
3着 4番 ハーツコンチェルト(3人気・単7.9倍)
レース展開
逃げたのはレッドテリオス。2番手にエイカイマッケンロ、3〜4番手にベンサレム・ディヴァインスター、内目の好位にキングスコール・スピードリッチが続く先行集団を形成。1人気トリプルコークは10〜11番手の中団後ろ、ハーツコンチェルトは最後方からの競馬。直線では4角先頭付近にいたキングスコールが内目から鮮やかに抜け出して押し切り、外を回したスピードリッチが2着確保。最後方のハーツコンチェルトがメンバー最速の上り32.9で大外を伸びて3着に届く決着となった。中団から差す形の馬は届かず、先行有利と「大外から末脚一閃」の二極化決着。事前に想定していた中団勢中心の上がり比べは成立せず、ペース・展開ともに先行有利に流れた一戦だった。
ピックアップ6頭の振り返り
◎ 6番 トリプルコーク → 14着
1人気・牡4 / 鞍上:レーン / 父:キタサンブラック
事前総合スコア 81.8(1位) / 通過順 10-11-11-11 / 上り3F 35.6秒(14位)
1.7倍に支持が集中していた当日1番人気が大敗。中団後方からの直線勝負を狙う形になったが、追い出してからまったく伸びず、上りは出走15頭中14位。展開が先行有利に傾いたうえに、自身のレース内容として脚そのものが伸びなかった点が痛い。鞍上レーン・キタサンブラック産駒・近走の連続好走と材料は揃っていたが、馬場・展開・自身のリズム、いずれも噛み合わない一戦となった。
〇 2番 バレンタインガール → 6着
2人気・牝5 / 鞍上:戸崎圭太 / 父:メイショウサムソン
事前総合スコア 81.7(2位) / 通過順 12-12-11-11 / 上り3F 33.5秒(3位)
中団より後ろから運んで上り3位を計時しながら、勝ち馬の脚色には届かず6着。最後の伸びそのものは出走馬の中でも上位だったが、追い出した位置が後ろすぎたうえ、勝ったキングスコールが内目から先抜けする展開だったため、外を回した自身は届く形にならなかった。展開待ち脚質の限界が出た一戦。馬の状態は悪くなく、メンバーが揃わない次走以降での巻き返し余地は残している。
〇 9番 ベンサレム → 7着
6人気・牡5 / 鞍上:大野拓弥 / 父:スワーヴリチャード
事前総合スコア 71.5(3位) / 通過順 3-3-4-4 / 上り3F 34.3秒(8位)
先行押し切りを期待した一頭で、通過順も道中ずっと3〜4番手の好位置だった。直線で逃げ馬を交わせず、内から差し込んできたキングスコールにも先着を許す形で7着。脚質取りと位置取りは想定通りだったが、上り3Fで先行勢の中では平凡な数字に終わり、ひと押しが利かなかった。先行有利の展開で取れなかったのは陣営も悔しい一戦と思われる。
△ 10番 ロジシルバー → 8着
4人気・牝6 / 鞍上:津村明秀 / 父:シルバーステート
事前総合スコア 69.4(4位) / 通過順 5-5-1-1 / 上り3F 35.0秒(13位)
道中5番手から3〜4角で先頭に立つ積極策。展開を作りに行ったが、4角で前に出た時点で脚を使いきってしまったか、直線では伸びを欠いて失速。上りも下から3番目と苦しい数字に。坂路54.0秒の好時計など事前材料は良かっただけに、極端な戦法を取らざるを得なかった点が結果に直結した。次走以降は中団からの差し競馬に戻すのか、戦法面での見直しがほしいところ。
△ 7番 キングスコール → 1着 △→1着
5人気・牡4 / 鞍上:吉田豊 / 父:ドゥラメンテ
事前総合スコア 65.3(5位) / 通過順 9-8-9-9 / 上り3F 33.3秒(2位)
道中は中団のやや前、9番手前後で脚を溜め、直線では内目から鋭く伸びてメンバー2位の上り33.3を計時しての完勝。前走12着・前々走2着と着順は安定しないが、3走前2着・松籟Sでも好走しており地力は確かにあった。事前評価は△ながら印は付与、ドゥラメンテ産駒の好相性も指摘していた一頭。脚質を「逃げ」と読んで先行不利の見方を寄せたのが結果的に印の格を抑えた要因で、実際は中団追走から差し脚を引き出した形。脚質想定を一段階柔軟にすべきだった。
△ 1番 リンフレスカンテ → 10着
13人気・牡8 / 鞍上:田辺裕信 / 父:ルーラーシップ
事前総合スコア 61(6位) / 通過順 15-15-15-14 / 上り3F 33.8秒(4位)
最後方からの競馬で上り4位の脚は使ったが、勝ち負けに絡む位置までは届かず10着。8歳という年齢、13人気という支持率、最後方ポツン待機の脚質、いずれも厳しい条件下での走りだった。ルーラーシップ産駒の東京2400巧者という血統面と田辺騎手の手腕で穴目に印を付けたが、展開が完全に向かなかった結果。脚自体は使えていたので、頭数の揃わないレースで巻き返し余地は残る。
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レース全体から見た教訓
事前の自信度は「混戦型」で見送り推奨側に振れていたレース。1人気1.7倍と支持は厚かったが、上位拮抗で印馬の脚質が中団・後方に偏る不安は当日から指摘していた通り、結果として中団差し勢が壊滅。先行から押し切ったキングスコールと最後方一気のハーツコンチェルトという両極端決着で、こちらの想定枠から外れた形となった。機能した点は事前の見送り推奨判定。◎1.7倍+上位差わずか+中団偏重という三条件が揃ったときの見送りシグナルは今回もリスク回避に寄与した。反省点は、△キングスコールの脚質を「逃げ」と固定したことで印の格を上げきれなかった点。前走で先行抜け出し可能な動きを見せていた一頭で、当日の馬場・ペース次第で先行差しに切り替わる柔軟性を加味できていれば、軸候補に上がる余地もあった。次走以降の脚質評価では、近走の通過順だけでなく今回のような中団追走→差し切りパターンも視野に入れて見ていく必要がある。
※ 本記事は筆者の分析による見解であり、馬券購入を推奨するものではありません。最終的な投票は自己責任でお願いします。

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