2026年7月5日(日)小倉11R 第61回テレビ西日本賞北九州記念は、3歳以上オープン・小倉芝1200mのハンデGⅢ。13頭立てで、フリッカージャブ(単3.6倍)が1番人気、デアヴェローチェ(単4.5倍)が2番人気、アンクルクロス(単7.4倍)が3番人気と続く。ハンデ戦らしく斤量差が大きく、トップは57.5kg、最軽量は50kgと7.5kgの開きがある。小倉芝1200mは平坦・小回りで先行力とスピードが問われる舞台。今回は前で運びたい馬が多く、隊列が忙しくなりやすい一戦だ。本記事はこのレースで注目したい6頭をピックアップする事前予想。
レース自信度:★★★★☆(中高信頼・軽ハンデの3歳勢が軸)
スコア最上位は◎⑦デアヴェローチェ(75.8)で、次点は1番人気▲⑫フリッカージャブ(74.1)。◎は前走の葵S(GⅢ)を勝った現級の勢いに加え、3歳牝馬53kgという軽ハンデが最大の後押しになる。軽量・現級実績・スコア最上位が噛み合う◎を軸に据える信頼度は高めだ。ただし1番人気⑫との地力比較は僅差で、ハンデ戦特有の紛れも残る。前が競り合えば差し・追い込みにも展開が向くため、軸を厚く張りすぎず、相手を広く取る方針とする。
展開想定
ハナを主張できそうなのは⑧アメリカンビキニだが、休み明けで一気の変わり身は読みにくい。加えて▲⑫フリッカージャブ、〇⑩サウンドモリアーナ、△②ジェニファーと、前で運びたい馬が非常に多く、テンから隊列が忙しくなりやすい。明確な単騎逃げが不在で、先行争いが激しくなりやすい構図だ。
先行馬が密集してペースが上がれば、前が互いに脚を使い合い、上がり勝負に持ち込まれる。そうなれば中団で脚をためられる◎⑦デアヴェローチェや、上がり32.7の差し脚を持つ△④アンクルクロスに展開が向く。逆に⑧が楽に単騎で運べればスロー〜前残りとなり、先行力のある⑫⑩②が粘り込む。基調は「前有利」だが、前が競り合えば差しも届く二択と読む。前でも差しでも拾える自在性を備えた◎を起点に、相手を広く取る構成とした。
注目の6頭
◎ 7番 デアヴェローチェ
2番人気・単4.5倍 / 牝3 / 鞍上:川田将雅 / 斤量53kg / 主脚質:中団
前走・葵S(GⅢ・芝1200)を先行押し切りで勝利 / 3歳牝馬53kgの軽ハンデが最大の後押し / スコア全体1位・末脚も使える自在性
前走の葵S(GⅢ・芝1200)を先行から押し切って勝ち切った内容が、この一戦の拠り所になる。世代限定とはいえ重賞を勝った現級の勢いは本物で、2走前の1勝クラスでも上がり最速で差し切っており、先行して粘るだけでなく末脚も使える自在性がある。スピードと立ち回りが問われる小倉芝1200mの舞台にも、脚質は素直に噛み合う。
最大の魅力は斤量だ。3歳牝馬として53kgの軽ハンデで出走でき、トップハンデ57.5kg勢とは4.5kgの差がつく。ハンデ戦において、勢いのある上がり馬に与えられる軽量は明確な追い風になる。鞍上は好調の川田将雅で、位置取りと仕掛けの判断に不安はない。前で運びつつ、展開が上がり勝負に転んでも中団から脚を伸ばせる形が描ける。
スコアは全体1位で、戦歴評価もS。世代限定重賞からの相手強化という点は課題として残るが、軽ハンデ・現級実績・自在性という複数の強みが今回条件に噛み合う。前が競り合って差しに向いても、スローで前残りになっても対応できる立ち回りの幅を評価し、買い目の軸に据える。
〇 10番 サウンドモリアーナ
7番人気・単13.1倍 / 牝4 / 鞍上:吉村誠之助 / 斤量55kg / 主脚質:先行
船橋S(3勝)→モルガナH(OP)と連勝中 / 先行自在で上がりも安定 / 4歳牝馬55kgで上昇途上
2走前の船橋S(3勝クラス)を勝ち、前走のモルガナH(オープン)も連勝で駆け抜けた上がり馬。クラスを一段ずつ上げながら勝ち切っている点に成長力がうかがえ、勢いは今回のメンバーでも上位級だ。芝1200mを先行から押し切る形が板についており、平坦・小回りの小倉はスピードを活かしやすい舞台になる。
先行力がありながら、近走は上がりも安定して繰り出しており、ペースが上がった時にも一定の脚を使える。4歳牝馬で55kgの斤量も、トップハンデ勢と比べれば負担は軽い。鞍上は吉村誠之助で、好位から流れに乗る今回の形に手は合う。先行争いが激しくなっても、無理なく前めのポジションを取れる自在性が武器になる。
7番人気・単13.1倍と人気は盲点気味だが、連勝中の勢いと先行力を考えれば評価を下げる理由は薄い。オープン勝ちで現級のメドは立っており、重賞の相手強化がどこまで通用するかが焦点。前残り・上がり勝負のどちらでも一定の脚が使える自在性を買い、◎に次ぐ相手の筆頭として対抗に推す。
▲ 12番 フリッカージャブ
1番人気・単3.6倍 / 牡4 / 鞍上:松山弘平 / 斤量57.5kg / 主脚質:逃げ
前走・鞍馬Sを1:06.4の好時計で快勝 / 芝1200で崩れの少ない安定感 / トップ級57.5kgの斤量が課題
前走の鞍馬S(オープン)を1:06.4の好時計で快勝した内容は、このメンバーでも屈指のスピード実績。芝1200mを先行〜逃げの形で走り、近走は大きく崩れることなく上位を確保している。時計の裏付けがある快速タイプで、平坦・小回りの小倉1200mは能力を素直に出せる舞台。市場も1番人気に支持しており、地力の評価は高い。
鞍上は好調の松山弘平で、前で運ぶ今回の形に不安はない。先行争いが激しくなりやすい今回でも、テンのスピードで好位を確保できる脚質は展開の主導権を握りやすい。前が残る流れになれば、粘り込む場面は十分に考えられる。
課題は斤量だ。トップ級の57.5kgを背負う立場で、軽ハンデの3歳・上がり勢と比べると負担が重い。先行馬が密集して前が競り合えば、トップハンデでの消耗が最後に響く懸念もある。能力とスピードは高く評価しつつ、斤量と展開の忙しさを踏まえ、評価は単穴とする。前残りに転べば勝ち負けまである一頭だ。
△ 4番 アンクルクロス
3番人気・単7.4倍 / 牡5 / 鞍上:松若風馬 / 斤量56kg / 主脚質:中団
前走・鞍馬Sで⑫と0.2差2着 / 上がり32.7の鋭い差し脚 / 芝1200を得意とする巧者
前走の鞍馬Sで▲⑫フリッカージャブと0.2差の2着に好走。この時に上がり32.7の鋭い脚を繰り出しており、差し脚の確かさは今回のメンバーでも上位だ。芝1200mを中団から差す形で堅実に上位争いを続けてきた巧者で、スピードの持続力と決め手を兼ね備えている。
鞍上は松若風馬で、中団から脚をためて直線で伸ばす今回の形に手は合う。先行馬が密集してペースが上がり、上がり勝負になれば、この馬の鋭い差し脚が最も活きる。56kgの斤量も、トップハンデ勢と比べれば重すぎることはない。前が競り合う展開を待つ形なら、馬券圏に食い込む地力は十分だ。
懸念は、展開が前残りに転んだ場合に差しが届き切らない可能性。中団差しの脚質ゆえ、ペースが上がらないと脚を余す面がある。展開待ちの側面は残るものの、上がり最速級の差し脚と1200巧者の安定感を評価し、連下で相手に加える。
△ 2番 ジェニファー
8番人気・単15.2倍 / 牝5 / 鞍上:田山旺佑 / 斤量50kg / 主脚質:先行
50kgの最軽量ハンデ / 前走・宗像特別(2勝)を先行して勝利 / 昇級初戦の相手強化が課題
今回の最大の武器は50kgの最軽量ハンデ。トップハンデ57.5kgとは7.5kgもの差がつき、先行力のあるこの馬にとって明確な追い風になる。前走の宗像特別(2勝クラス)を先行して勝ち切っており、近走は着実に脚を伸ばしている。斤量の軽さを活かして前で運べれば、粘り込みの余地は十分にある。
鞍上は田山旺佑で、軽量を活かして好位を取る今回の形に噛み合う。先行争いが激しくなっても、斤量の恩恵で楽に前めのポジションを確保しやすい。前が残る展開になれば、軽ハンデでしぶとく食い下がる場面が期待できる。
課題は、2勝クラスを勝ったばかりの昇級初戦で、重賞の相手強化がどこまで通用するか未知数な点。能力の裏付けはまだ薄く、軸を委ねるには根拠が足りない。ただし50kgという斤量の恩恵は無視できず、前残り展開なら一発があってもおかしくない。軽量を評価し、連下で押さえる。
△ 1番 ランフォーヴァウ
10番人気・単18.7倍 / 牝4 / 鞍上:石川裕紀人 / 斤量54kg / 主脚質:後方
前走・谷川岳S(L)芝1400を勝利 / 芝1200は今回が試金石 / 差し脚は展開が向けば
前走の谷川岳S(リステッド・芝1400)を勝って勢いに乗る4歳牝馬。後方から脚をためて差す形で結果を出しており、上がりの掛かる展開なら台頭の余地がある。54kgの斤量は特別重くはなく、能力を出せる範囲だ。先行馬が密集してペースが上がり、上がり勝負になれば、後方一気の差し脚がハマる可能性を秘めている。
鞍上は石川裕紀人。後方から直線に賭ける今回の形は、展開が前崩れに向くかどうかが鍵になる。先行争いが激しくなって前が総崩れになれば、この馬の差し脚が最後に伸びてくる場面も考えられる。
課題は距離だ。前走までの1400mから今回は1200mへ短縮となり、芝1200mは今回が試金石。テンの速い流れに置かれて位置取りが後手に回ると、差しが届き切らない懸念がある。距離短縮の対応が未知数な分、評価は連下まで。展開が向けば穴を開けるタイプとして押さえる。
まとめ
本命は葵S(GⅢ)勝ちの勢いに3歳牝馬53kgの軽ハンデが乗る◎⑦デアヴェローチェ(単4.5倍)。スコア全体1位で、前でも差しでも立ち回れる自在性を評価し、買い目の軸に据える。対抗は船橋S→モルガナHと連勝中の〇⑩サウンドモリアーナ(単13.1倍)。単穴は鞍馬Sを1:06.4で快勝したスピード上位の▲⑫フリッカージャブ(単3.6倍)で、1番人気だがトップ級57.5kgの斤量を踏まえ単穴評価とした。連下は上がり32.7の差し脚を持つ△④アンクルクロス(単7.4倍)、50kg最軽量の△②ジェニファー(単15.2倍)、距離短縮に挑む△①ランフォーヴァウ(単18.7倍)を押さえる。
印を見送ったのは、4番人気のヨシノイースター(単7.9倍)と5番人気のヤマニンアルリフラ(単12.3倍)。ヨシノイースターは重賞で堅実に走ってきた実績馬だが、8歳・歴戦の消耗に加えて58kgのトップハンデが重く、この軽ハンデ勢相手では割引と判断した。ヤマニンアルリフラは重賞で3着までの安定感はあるものの勝ち切れず、今回は57.5kgへの斤量増もあって前進材料に乏しいと見て印を外した。展開は明確な単騎逃げが不在で、前が競り合えば上がり勝負、⑧が楽に運べれば前残りの二択と読む。前も差しも拾える自在性を備えた◎を起点に、軸を厚く張りすぎずワイドで相手を広く取る構成とする。
💰 買い目はnoteで公開
具体的な買い目(推奨馬券・配分・狙い)はnoteで公開している。確定オッズを反映した最終的な印・券種・買い方の根拠までまとめてある。
最終オッズ確定後に印の細部のみ見直す予定。結果が出たら事後検証記事を書く予定。
※ 本記事のオッズ・人気は 2026/7/5 時点の JRA-VAN 値より。
※ 本記事は筆者の分析による見解であり、馬券購入を推奨するものではありません。最終的な投票は自己責任でお願いします。

コメント